ルーシーダットン(タイ式ヨガ)とは
昔タイの地には「ルーシー」と呼ばれる出家修行者たちがいました。
彼らが長時間の瞑想をしている時に、体のコリや痛みを解消し
「自分で自分の身体を整える健康法」として
編み出されたのが「ルーシーダットン」だと言われています。
ルーシーダットンの意味は
【ルーシー】・・・仙人・修行僧
【ダッ】・・・伸ばす、正しい状態に整える
【トン】・・・自分
ルーシーダットンの呼吸法
呼吸をコントロールすることは、
そして、
その効果を高めるための重要なカギとなります。
①息を吸い始める。
②深く吸いきる。
③少し 呼吸を保つ。
④息を吐き始める。
⑤深く吐ききる。
⑥少し呼吸を保つ。
の6段階で行われます。
はじめは①と②
慣れてきたら絵々に時間を伸ばしていきます。
ルーシーダットンを行う時は、動作を最大限にゆっくり行い
そして、
どこが伸びているのかを感じながら行うことも、
呼吸と同じくらい大切なことです。
しかし、一番大切なことは、
意識を集中し、体内エネルギーの流れを感じながら動作を行うことです。
ただし、
学ぶには適切な指導者が必要となり
ルーシーダットンの効果
①全身の、特に足・腰の筋肉を強化し、バランス感覚を高める。
②各関節を無理なく動かすため、筋肉と関節の連動性が増し
関節の動きをスムースにし、身体を丈夫にする。
③ 左右対称のストレッチ運動と筋力運動を行い、体の歪みを取る。
④ 筋肉の収縮と伸展運動により、血液やリンパの流れを促進し
こりやむくみを解消し、体内に蓄積された老廃物や毒素を排出する。
⑤適度な運動で、筋肉量を増し、基礎代謝量を上げ、過度な痩身を防ぐ。
⑥脂肪を燃焼しやすい体をつくり、体脂肪率を下げ、過度な肥満を防ぐ。
⑦全身に酸素が行き渡り、抵抗力や自己免疫力が増し、健康を促し寿命を延ばす。
⑧ 姿勢が良くなり、疲れにくい体になる。
⑨ 精神が静まり、イライラ、短気、煩悶、不安、意気消沈
眠気、ストレス、しり込み、恐怖心などから解放される。
⑩ ゆったりとした呼吸で行うため、呼吸が深く長くなり
深い瞑想の状態に入ることができる。
ルーシーダットンを行うことで、自分で病気の前ぶれを察知できるようになります。
その理由は、体の各部のこりが取れ、感覚が鈍くなっていた神経が正常に働き
筋肉からの信号や各臓器からの異常信号が正確に脳に伝わるようになるからです。
また、ルーシーダットンを行うことで、様々な症状を和らげることもできます。
こりを取り歪みを正す効果が高いため、内臓の機能が高まり、病気を治すことも可能なのです。
引用元 ルーシーダットン パーフェクトBOOK 大槻一博